2013年6月10日月曜日

一期一会な良き出会いを!!Stylus RMX のChaos Designer

最近、「Spectrasonics 製品をまずはきちんと扱えるようにしなくては!!」と思うように至り、ルーチンワークとして色々実験したり音色を聴いたりを繰り返しております。

僕のやりたい音楽では図太いシンセサウンドが欲しいので、それを満たすためにもSpectrasonics をこの手で扱えるようにしたいのですが、Spectrasonics のソフトシンセは音はいいけどセンスを多大に要求される感が強く、なかなか思うようにいきません(涙


こういうソフトシンセはネットにあるチュートリアル動画やブログ記事なんかを頼りに使い方を覚えたり、著名の方々のインタビュー記事なんかを見てヒントを得る事があります。

その中でMedia Integration さんのページに記載されている、Spectrasonics User Stories というコーナがなかなか面白くて色々ヒントを得る事ができます。


Spectrasonics » User Stories








Stylus RMX のChaos Designer


Spectrasonics User Stories の中で青木繁男さんのインタビュー記事があり、その中でStylus RMX のChaos Designer の事が語られています。




このChaos Designer はループ素材のリズムパターンやピッチ、ダイナミクス、蜂の羽の音のようなBuzz 効果などをランダマイズで得ることが出来るんだ。

これを使う事で、単調なリズムパターンを予期しないパターンに簡単に変えることができ、また例えば、「REPEAT」をぐをっ!!と上げる事でフィルインのないループに擬似的にフィルインを作り出してしまうことも可能です。


これ、使ってみるとかなり面白くて、Stylus RMX のマルチのプリセットを聴いてみると結構Chaos Designer が適用されていたりするんですよね。


ただ、このChaos Designer はランダマイズされるので、毎回同じパターンを鳴らしてくれる訳ではないのだ。

だから曲の中で使う場合、Chaos Designer で作られたパターンのMIDI データをキャプチャして、DAW の画面にペロッと貼付けてしまうと扱いやすいと思う。


キャプチャの仕方は簡単で、Stylus RMX 内で再生させてChaos Designer のCAPTURE を押すだけ。




すると、上記のように小窓にキャプチャ中と表示されるのでしばし待つと、勝手に再生が止まってキャプチャが完了します。

キャプチャが終わったら、小窓の中身をドラッグ&ドロップでDAW 上に持っていきましょう。




DAW に貼付けられたMIDI ファイルの中身を見ると、Chaos Designer が適用されているのが一目で分かると思うよん。




完璧にキャプチャできない


上記のようにキャプチャすることで再現性が担保される・・・と思いきや、実はこれだけではキャプチャ出来ていない項目があって、リバースやピッチ、Buzz エフェクトに関しては、上記のようにキャプチャしてもランダマイズによって鳴っているんだ。


これらはMIDI データとして保存出来ないってことなんでしょうね^^


だからなのか分からないんだけど、青木繁男さんのインタビュー記事を見ると、Chaos Designer で作ったパターンをオーディオに書き出してしまって、その中で自分の気に入ったパターンをピックアップして使っているようです。


Spectrasonics » Shigeo Aoki
青木繁男 ...







なるほど。

MIDI データじゃなくてオーディオ化してしまって、気に入った箇所を曲の中で使うということですね!!


オーディオ化については貼付けたMIDI リージョンをそのままバウンスするやり方もある(Logic だったら所定の位置にバウンスを使ってもOK)んだけど、青木繁男さんのインタビュー記事にあるように、リアルタイムにパラメータをいじってオーディオREC してしまうやり方が音楽的で面白そうに感じたYO!!


リアルタイムにオーディオREC


リアルタイムにオーディオ化する際、Chaos Designer のパラメータをStylus RMX の画面上でマウスポインタを使って操作するのはかなり厳しい。

なので、ここはStylus RMX のMIDI Learn 機能を使って、MIDI キーボードなどのスライダーなどにChaos Designer の各パラメータをアサインしてやると感覚的に操作出来て素敵だと思うよ。


MIDI Learn 機能については、Stylus RMX の右下のフロッピーディスクみたいなアイコンを押し、そこから「MIDI Learn」→「Learn Control」を押し、割り当てたいChaos Designer のパラメータのスライダーなどをクリックし、自分のMIDI キーボードの(MIDI CC が出力されている)スライダーを動かすだけで割り当てが完了します。




自分の動かしたいパラメータに割り当てたら、Stylus RMX を再生し本能の赴くままにMIDI キーボード上のスライダーなどを操作して、自分の気に入った感じになるように操作しながらオーディオREC してしまいましょう!!


リアルタイムのオーディオREC については色々やり方があると思うんだけど、一番簡単なのはStylus RMX の出力をBus に送って、オーディオトラックのインプットを先程送ったBus に設定するやる方かな。




この際注意点として、Bus トラックの出力を「なし」にするか、Bus トラック自体をミュートして出力させないように^^


これで気に入ったフレーズが得られるまで永遠とREC してしまおう!!←


音楽的な作業はやってて楽しい


この一期一会的なStylus RMX のChaos Designer ですが、今回青木さんが語っていたやり方を自分で試してみて、改めてアナログ的な操作によって音を得るという感覚が大切だなぁ、と思った。

体を動かす事で脳が動いて、さらにその動いた脳から体に指令がいくみたいな、そんな感覚で音を作るというのがなかなか面白い。


正直、ここまでくると普通に楽器ですよね。


Spectrasonics マスターの芦沢さんもOmnisphere などを楽器だと思っているとセミナーで仰ってたけど、ソフトシンセに「使われる」のではなくソフトシンセを「使う」という姿勢でこれからも触っていこうと思いました。


そこら辺の話は過去に読んだ「クリエイティブの授業」にも書いてあったんだよなぁ・・・



どん底からのDTM生活 ~リターンズ~: 全国のどん底DTMer にマストな書籍 「クリエイティブの授業 STEAL LIKE AN ARTIST」









もう一度、読み直そう(笑

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4 件のコメント:

  1. Halion4についてどう思いますか?
    使用頻度やファクトリープリセットの音色の豊富さ、実用性、リアルさについて教えて下さい。

    返信削除
    返信
    1. どうもこんにちわ^^

      HALion 4 については、僕の使用頻度はとても低いです。

      音色についてはプリセットは豊富ですが、使える音が入っているかどうかは個人によって大きく印象が変わってくるかと思います。
      基本的にどの音も良く言えばヌケが良い、悪く言えば線が細くキンキンしている、そんなイメージです。

      J-POP とかそういったジャンルには合いそうですが、僕はJ-POP 的な音楽は作らないので使用頻度が低くなっています。

      リアルさを求めているのならば、マルチ音源についてはMAGIX のINDEPENDENCE PRO をオススメします。
      ピアノについてはそこら辺のDAW 付属のような音ではありますが、他の音色、特にストリングスやベース、サックスのような木管などなど、音がとても太くて好印象です。

      ただ、僕はLogic でINDEPENDENCE PRO を使用していますが、動作が少し不安定な面があります。
      他のDAW だと分からないですが、Logic とは相性が悪いようです。

      結局は自分のやりたい音楽によってマルチ音源でも向き不向きが変わってくるかと思います。

      一番バランスがいいのはNI のKONTAKT ですかね・・・
      僕は今の環境で脱NI をしたのですが、上記のようにINDEPENDENCE PRO が不安定なためKONTAKT 4 を入れようかと思っています。
      今はKONTAKT 5 なのに(笑

      また何かありましたらコメントください♪

      削除
    2. よく分かりました。
      記事に関係無い内容の質問なのに丁寧に答えて頂き、ありがとうございました。

      削除
    3. いえいえ^^
      また何かありましたら僕の分かる範囲でお答えしますので、気兼ねなくお尋ねください♩

      削除

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