実は僕自身、Logic のピッチ変更処理についてほとんど使った事がないのですが、ちょっと今日キーを1音または半音下げにする必要が出てきたので、マニュアル片手にあれこれいじくっていました。
MIDI に関してはトランスポーズから半音下げたり、MIDI ノート自体を半音下げたりすればいいのですが、オーディオファイルに関してはそういった簡単な話しではなく...
ということで、今日はオーディオのピッチ変更について備忘録的に書いておきます。
Logic でWAV などのオーディオファイルのピッチを変える場合、サンプルエディタ内の「Time and Pitch Machine」を使うことでピッチを変更してやることができます。
これによって、急なキーの変更にも一応は対処できる訳ですね^^
アレンジメントウィンドウ内のリージョン、もしくはオーディオピンから変えてやりたいリージョンを選択してサンプルエディタを開き、「ファクトリ」内の「Time and Pitch Machine」から変更してやります。
この「Time and Pitch Machine」は名前からも分かるようにピッチの他にタイムストレッチ(テンポ変更)も出来ますよん♪
上記のような設定ダイアログが開くので、モードとアルゴリズムを適切なものに選択してやります。
モードは「クラシック」と「フリー」の2つがあるんですけど、「フリー」はピッチとテンポを個別に調整でき、「クラッシク」はテンポを変えればピッチも変わるといった具合にリンクしていて、ちょうどテープのようなもの(らしい)です。
ですので、特別な事情がない限りはモードは「フリー」でOK !!
モードを選択したら次にアルゴリズムを最適なものに変更してやります。
アルゴリズムは上記のように数が多いんですけど、オーディオのソースによってボーカルだったら「Monophonic」、ギターだったら和音に最適な「パッド」とか使い分けることで、ピッチ変更適用後の結果が良くなると思います。
ここら辺はLogic のマニュアルに書いてあるので、迷ったら参照してみると吉!!
「モード」と「アルゴリズム」を選択したら、ピッチのパラメータを調整します。
ピッチの欄では「トランスポーズ」、「ハーモニック補正」、「ハーモニックシフト」とあるのですが、「トランスポーズ」ではピッチの変更量をセント単位で指定します。
セントでいうと100 セントが半音なので、半音下げたい場合は-100 と打ち込んで指定する感じですね^^
「ハーモニック補正」はピッチを変更した後の不自然な音色変化を防ぐ事が出来るので、特別な場合がない限り、とりあえずチェックを入れておくのがいいと思う。
「ハーモニックシフト」は「ハーモニック補正」をON にして音色変化を抑えた場合に、この値を変化させることで意図的に音色変化を加えるパラメータみたいだ。
音色の変化を与えたくない場合はデフォルトの「0」でOK だと思いますよん。
こんな感じで調整したら、右下の「視聴」を押してプレイバックして変更後の音を確認します。
聴いた感じOK だったら「処理をしてペースト」から設定を適用させます。
上記のようにアラートが出ると思うのですが、実はこれ破壊編集になるんですよね...
つまり、元のオーディオファイルが書き換わるので、もう元には戻せない訳です。
なので、Time and Pitch Machine でピッチを補正する場合は、オリジナルのファイルをきちんとバックアップ取っておいた方がいいです。
僕はTime and Pitch Machine を行う際は、「所定の位置にバウンス」から変更したいオーディオを新しく書き出してやって、その新しく出来たオーディオに破壊編集を行なってます。
こんな感じで変更してやることで、このオーディオを使用しているリージョンが全て書き換わることになります。
まぁ、Time and Pitch Machine 自体僕はあまり使う時がほとんどないのですが、これで急に曲のキーが変更になっても何とか凌げる・・・かも?って感じですね^^
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