ループを重ねるということなんだけど、ただ重ねるだけでも結構難しいんですよね。
上記のようにループを重ねて構築すると、メインで鳴っているループがキック、スネア、ハットなど全て1 トラックに含まれてしまうので、ミックスがやりづらくなってしまう。
キックとかスネアとかを単体でパラアウトした方が音作りやミックスがやりやすいからね。
Stylus RMX でメインになるループを読み込んだ場合、とりあえずEdit Group でキック、スネア、他に分割して処理してる。パーツ毎にStylus RMX の内部エフェクトで処理出来るから簡単に作り込めるよ。 pic.twitter.com/mSaM87Y1E5
— R指定ギタリスト Yuuki-T (@project0t) 2014, 2月 16
今回は以前書いたEdit Group 使用例の続きとして、ループから指定したスライスのEdit Group を作成する方法を書いておくよー!!これが出来れば自由自在にループからスライスを加工することが出来るんだ。
Add 機能によるEdit Group の作成
以前書いたEdit Group 使用例ではStylus RMX 内であらかじめ決められた単位でEdit Group を作成しました。
Stylus RMX のEdit Group では上記記事のように「2伯、4伯」を指定や「8分の表」を指定など、一発で選ぶことが出来ます。
上記のように色んな譜割りを指定できます。僕がよく使うのは「Backbeats」ですね。大体スネアは2伯、4伯で鳴っているので、「Backbeats」を選べばスネアのEdit Group が簡単に作成出来るわけです。
ただですね。
2伯、4伯以外でもスネアが鳴っているループが多いので、これだけだと不十分になってきます。ループ内のスネアを全部ひとつのグループにしたいからね。
その時に使うのが「Add」機能です。
これを適用すると、Edit Group ネームの上に変なボタンが出現する。
この状態で鍵盤に割り振られたスライスをひとつひとつ鳴らしてみて欲しい。「Backbeats」を指定していると、2伯、4伯 は「REMOVE SLICE」、他は「ADD SLICE」って出るはず。
つまり、Add 機能を使うことで指定したEdit Group にスライスを自由自在に加えたり外したり出来るというわけだ!!
この機能を使えば、例えば2伯、4伯以外にスネアが入っていたとしても、Edit Group で「Backbeats」を指定して作成し、そこにAdd 機能でスネアのスライスが含まれている音階をMIDI 鍵盤などで一度トリガー(鳴らす)して「ADD SLICE」を押せば、同じグループ内で取り扱うことが出来るんだ。
ループから各単体パーツを取り出してパラアウト
上記のAdd 機能を使えば、ループからキックだけ、スネアだけ、ハットだけ、といったグループを簡単に作成出来るんだ。
例えばキックのグループを作りたい場合。
まず、ループのスライス内でキックが鳴っているのを探してMIDI 鍵盤でトリガーする。その後、Edit Group のメニューから「Create Edit Group (First Play a MIDI Note)」を選択。
これは、直前に鳴らしたスライスのグループを作る機能。例えば、D1 を鳴らした後にこれを選択すると、D1 のスライスが含まれたEdit Group が作られるんだ。
分かりやすいようにリネームで「Kick」などに変更しておこうね。
あとは先程紹介したAdd 機能を使ってキックが鳴っているスライスをどんどん追加していこう!!これでキックのみがアサインされたEdit Group が作れるよ。
同じ要領でスネアのみ、ハイハットのみのEdit Group が簡単に作れる。これによって、各パーツ毎にメイン画面でピッチの変更、ADSR 、各パーツの音量やパンなどを自由自在に変更でき、Stylus RMX の強力な内蔵エフェクトで音作りをすることが可能。
また、それぞれのEdit Group をパラアウトすることが出来るので、DAW でのミキシングにおいても有利に働くと思いよ。
Edit Group によってループの加工が思いのままに
上記のようにEdit Group を組んでリズムを構築するの面倒だと感じるかもしれないけど、これが使えるようになるとループの加工が本当に楽しくなる。
例えば、スネアだけのEdit Group を作ってミュートし、「Groove Elements」や「Sound Menus」からスネアの音を足すことで簡単に音の置換を行うことが出来る。
Stylus RMX ってずっと触ってても全然飽きないんだよね^^
まだまだ良いリズムを組めないし、ミックスも破綻することが多いんだけど、これからも毎日触ってあの方のようになれるように頑張るぞー!!
素晴らしい記事を書かれてますね。ところで、膨大な音色を試聴して目的の音を探す際ですけど、音色を選んで再生ボタン...が面倒なので、グルーブメニューモードでC,C#,D,D#を2拍ずつDAWでループ再生しながら、音色を切り替えてます。全体やトラック毎の再生ボタンってMIDI Learnできませんよね? 他に効率的に目的の音を探す方法ご存知でしょうか?
返信削除素晴らしい記事と言って頂けて嬉しい限りです^^
削除Stylus RMX のブラウジングって使いにくいですよね。特に、Spectrasonics の他の製品と比べると一昔前だなぁ・・・というのをいつも感じます。
この点を改善した次期 Stylus をずっと待っているのですが笑。
音色の視聴ですが、僕は特別なことは一切しておらず、DAW 上で鳴らしながら普通にマウスでポチポチして選んでいます苦笑。
その時は「HOST SYNC」をON にしてDAW と同期(再生したらStylus も再生する)させたりしていますが、やっているのはその程度です。
Omnisphere やTrilian だと(鍵盤ではない方の)キーボードの矢印キーで選択を変えることが出来ますが、Stylus RMX はそれすら出来ないので^^;
全然効率的な方法ではなく、ありきたりの方法ですみません。
Stylus RMX のブラウジングは使っている皆さん評価低いですよね笑。
ご返信ありがとうございます。
削除やはりそうでしたか。。。
一通り例のビデオもチェックしたのですけど、
オムニではレイティングや音色切り替えが付いているから、
RMXがエディットバッファーだけの筈はない!という先入観を持ってました(^^ゞ
Spectrasonic3種の神器は、これからも現役で活躍し続けますので、
Tsujimuraさんのブログは、多くの方々の指南役になると思います!
※オムニで鍵盤ではない矢印キーが効く事は知りませんでした。
今まで鍵盤の最下弦にラーンで割り当ててましたので・・・
先程帰宅して気になったので確認してみたのですが、全体やトラック毎の再生ボタンのMIDIラーン出来ました^^
削除MIDI CC で制御出来るみたいです♪
Stylus RMX にもRating 付けて欲しいです。
以前はFavorite 機能を使っていましたが、今はそれすらまったく使っておらずw
ブラウズしながら加工してダメなら次行って・・・という選び方なので、時間がかかってしょうがないです笑。
あと、何気にシャッフル機能も欲しいです^^
Spectrasonic 3製品は本当に末永く使えますよね!!
この3製品をソコソコ扱えるようになったら、YouTube やニコニコなどで生配信しながらセミナーごっこをやろうと思っていますw
完全に自己満ですが、こういうのってリアルタイムに皆と対話しながら絶音を出した方が面白いと思うんですよね♪
なかなか文章に起こすの難しいですが、これからも楽しみながらブログを更新していこうと思います。
もっと良い曲が作れたら、ブログ記事にも説得力が出ると思うのですが苦笑。
ちなみに、僕も矢印キーで音色切り替えるのずっと知りませんでした。
間違えて押したら音色切り替わって「こんな機能あるのかよ!!」と叫んだくらいですww