2011年5月11日水曜日

メモリ使用量を減らせ!! Spectrasonics Omnisphere(Trilian)の「Lite Version」

Spectrasonics のOmnisphere やTrilian では、どのサウンドもとてつもないハイクオリティーでヨダレだらだら級なのですが、それだけクオリティーが高く、またパッチとして読み込んでいるサンプルも膨大な量になるので、メモリ使用量が半端ないことになっています。

さらに、それだけ大容量なので読み込み時間も結構かかるものが多いです。


そんな時に使うと便利なのが「Lite Version」になります。




この「Lite Version」を有効にすることで、読み込まれている(読み込もうとしている)パッチのサンプルを減らしたりして読み込み量を減らすことで、メモリ使用量を抑えることが出来ます。

また読み込み時間も早くなるので、すぐに音を弾いて聴きたいっていう時にも便利ですね!!

Trilian のアコベのパッチなんかは、読み込みにすごい時間かかるので、Omnisphere でTrilian や VIP Library のパッチや読み込もうとする際は「Lite Version」を使ったほうがいいと思いますよ。


VIP Library のパッチを読み込んだ時に、Trilian の大容量のSoundsource を使用していて読み込み時間がすごいかかった...なんて経験が多々ありますので(笑


「Lite Version」の横にある「虫眼鏡マーク」から「Lite Version Options Zoom Pane」を開いてLite Version のセッティングを変えることが出来ます。




ここではラウンドロビンやベロシティーなどの振る舞いを設定することで、サンプル読み込み量を減らす事ができます。





「Round Robin」の設定では、ラウンドロビンさせるサンプル数を設定できるのですが、このラウンドロビンの設定でかなりのメモリ量を節約できます。

大体「At most 2 RRs」を選んでおけば、違和感なくパッチを演奏することが出来て、さらにメモリ節約にもつながります。


#ちなみに、ほとんどのOmnisphere ではラウンドロビンとしてのサンプルは持っていないので、主にTrilian のサンプルを読み込む際に影響を与えます。





「Velocities」の設定ではベロシティーレイヤーされたサンプルを減らして、メモリ使用量を節約します。





「Legato」の設定ではレガートのSoundsources を読み込むか読み込まないかの設定を行います。

今のとこ、レガートのSoundsources があるのはTrilian に限定されているようなので、Trilian のSoundsource を使用しているパッチの場合にはとても重要な設定になりそうです。

これを「None」にすればメモリ使用量はグンと抑えられると思うので、「None」にしておくのが吉な気がする...と思っていたら、デフォルトで「None」だった^^





「Pitch」ではフルキーボードの範囲で膨大にマッピングされているサンプルを、指定した音程のサンプルのみに限定して読み込ませます。

これによって、読み込むサンプル数を抑えることが出来ます。





「Keep Lite Version Selected Button」ではパッチブラウザを閉じると「Lite Version」がOFF の状態(読み込んでいるサンプルは「Lite Version」セッティング時のサンプル)になるのですが、これをON の状態に常にさせる事が出来ます。


例えば、「Keep Lite Version Selected Button」をON にしてパッチブラウザを閉じ、再び音色を選びなおそうとしてパッチブラウザを開いても、「Lite Version」ボタンはON になっているので、「Lite Version」を適用したままパッチをブラウズすることが出来ます。

「Keep Lite Version Selected Button」をOFF にしてパッチブラウザを閉じ、再び音色を選びなおそうとしてパッチブラウザを開いた場合、「Lite Version」ボタンはOFF になっているので、音色を選ぶと「Lite Version」は適用されずに、フルサンプル読み込むことになります。



ここら辺ちょっとややっこしいのですが、ず〜っと「Lite Version」を適用したまま音色を選びたいのなら、「Keep Lite Version Selected Button」をON にしておけよって感じでしょうか^^





ちなみに、上の画像にあるように「Lite Version」のとなりには「Preview Load」がありますが、「Preview Load」でもメモリ消費量を抑えてパッチを読み込む事が出来ますが、ブラウザ(パッチブラウザとか)を閉じると全てのサンプルが読み込まれる事になります。



Spectrasonics のOmnisphere やTrilian にはメモリサーバがあるのですが、どうやらこれはMac 専用らしく、Winでは使えないようですね...

僕はLogic は32bit 起動なのでメモリサーバがないと、すぐにLogic のメモリ使用量が上限に達することになるのですが、Win で32bit起動させている方は「Lite Version」は必須な気がします。



ただ、この「Lite Version」は音のキャラクターは保ちつつ読み込むサンプルを減らすことになるので、「本来の音」への影響が少なからず出ることになります。
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