2012年9月8日土曜日

【読んだ】『未来記憶』 池田貴将

人間が一番苦手な事、それは「継続」だと思っています。


自分の決めた目標、計画のために毎日やると決めたのに、いつの間にかサボってしまい「継続」できない。物事にすぐに取り組みたいと思っていても「先延ばし」にしていまう。

これらは一体何が原因なのか?また、解決策はないのか?


今回紹介するのは、そんな疑問を解決してくれる書籍、『未来記憶』です。





さて、この書籍では以下の3つの記憶を定義しています。

過去記憶・・・過去に経験した記憶
現在記憶・・・「今日はあれをやらなくっちゃ」という現状に関する記憶
未来記憶・・・その行動をしたらこの先の未来にどんなことが起こるのか、
        どんな自分になれるのか、という、その行動の先にある未来のイメージ


せっかく目標を掲げながら、ついついやらずに先延ばしにしてしまう。目標達成の邪魔をする一番多くの例が「先延ばし」です。


みなさんの中でこんな人はいないでしょうか?


目の前のやるべきことに対して、行動しなくてはいけないと分かっていても、おっくうだったり、気が進まないという理由で、二度寝してしまったり、何かと理由を付けてサボってしまったりと、ついつい先延ばしにしてしまう。


上記は僕にも心当たりのあることですが、こういう人の多くは「またやれなかった、なんて自分はバカなんだ!!ダメ人間なんだ!!」と自分を責める傾向にあります。しかし、そうなってしまうと、余計に行動に移せなくなり、また自分を責めるという悪循環に陥ってしまう危険性があります。


では、先延ばし癖を直すにはどうしたらいいのでしょうか。

上記の例では、 まず「自分の行動」を変えようとしていたから無理が生じて失敗してしまうのです。


感情がともなっていなければ、行動には移せない。これは怠慢ではなく、人間として自然なこと。つまり、私たちが本当に変えるべきなのは「行動」ではなく、行動の原動力である「感情」なのです。感情を変えずに、行動を変えようとするから、失敗してしまうのです。先に感情を変えさえすれば、行動することは、驚くほど簡単になります。 P26


この先に感情を変える際に役立つのが「未来記憶」なのです。

物事にすぐ取り組める人はこの「未来記憶」を上手に使いこなしています。 

取り組む行動に対して「楽しい」「自分のためになる」「未来につながる」という意味付けをし、ワクワクした感情を呼び起こし、行動したくてしょうがないという状態になり、楽しみながら自分のためになる行動をとることができるのです。そこに「面倒」という感情はまったくありません。


 よく、「モテるためにギターを弾く」なんていう揶揄されるような言葉がありますが、実はこれは決して悪いことではなく、「ギターをガンガン弾いてモテている自分という未来記憶」を使っているので、ギターを練習するという行動に移しやすくなるのです。

ですので、音楽をやっている人は「未来記憶」を上手に使うことで、未来の綺羅びやかな自分になれるように行動をすることができます。


ちなみに僕の「未来記憶」は、良い曲をたくさん作ってモテ(ry
 

では、逆に「未来記憶」を使っていない人はどのような状態なのでしょうか?


「面倒だなあ」と感じたとき、多くの人は「行動」を変えようとして、「面倒だ」という感情を押し殺して行動します。これが、大きな落とし穴なのです。「面倒」という感情を押し殺して行動できたとしても、それは一時的なものであなたの心は辛くなってしまう。そして、また同じ行動をとる際にまた同じ問題に突き当たります。自分の感情をごまかすことに時間を費やしているのです。 P32-33


結局は自分の嫌な感情をごまかして行動することになります。そして、いつかごまかせる限界が訪れます。その時に自分に諦めてしまい、行動することを完全に放棄してしまうのです。

ですので、「ワクワクする未来記憶」を作り、自分の感情を変え、それを行動に反映させるのです!!ブーストさせるのです!!やりたくなかったことがいつの間にかやりたいことに変わっています。


このように行動ではなく感情から変えることで先延ばしを防ぐことが出来ます。



では、僕が一番難しいと感じている「継続」についてはどうでしょうか。


多くの人が「続けられない」のは、本当は飽きているにもかかわらず、その感情のままやり続けようとしてしまうからです。ですから、飽きていることを続けることに力を注ぐのではなく、飽きないようにすることに力を注ぐべきなのです。 P105


人は物事を続けていれば必ずモチベーションが下がる時がやってきて、それによって取り組み続けることが出来なくなります。しかし、それは誰でも一緒なのです。モチベーションが下がっていれば誰だって続けることは難しいでしょう。

ですので、この時に「サボってしまった自分はなんてバカなんだ!!ダメ人間なんだ!!」と自分を責めても意味はありません。


このモチベーションが下がってしまう状態、これは「未来記憶」が足りなくなっているので増やしてくれという体内からのサインなのです。

このサインを無視し続けていてはいけません。このサインを感じたら、「今取り組んでいることは未来の自分に対してどんな良い事につながるのか?未来の自分はどんな輝かしい姿なのだろうか?」と考えて未来記憶を増やしていくのです。

すると、また新たな気持ちで行動を続けることができます。


この書籍でも以下のように述べられています。

シグナルを受け取ったら未来記憶を増やして、感情を変え質のよい行動をする・・・と繰り返しているうちに、継続できていることに気付くはずです。 P118

多くの人は、簡単には「継続」ができません。ということは、「継続」が得意になるだけで、世の中のトップクラスへの道が開けると言っても過言ではないのかもしれません。 P119


さぁ!!「未来記憶」を使って、みなさんも世の中から抜きんでようではありませんか!!



この書籍では他にも「2倍早く達成できる目標の立て方」「世界一簡単に夢が叶う計画の立て方」などなど、夢を叶えるためのヒントがたくさん掲載されています。


夢を持った人の行動の質を劇的に変えることが出来る!!

この書籍からはそんなメッセージを感じました。
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