とても音楽的で使いやすいディレイ Waves H-Delay

Waves のPlatinum バンドルを購入後、普段の癖からかRenaissance 系ばかり好んで使っておりますが、色々プラグインを触らなくてはということで、今回はディレイプラグインのWaves H-Delay を触ってみました。（まぁ、以前からチョコチョコ触っていたのだが＾＾）

Waves Audio Ltd. » H-Delay

なんでもコイ！！なハイブリッドディレイ

まず、このH-Delay の「H」ってハイブリッドの意味らしく、これひとつでデジタルからアナログサウンドまで幅広く得ることが出来るようです。（Waves 調べ）

しかし、このプラグインの良い点は何と言っても音作りのしやすさではなかろうか！！

ディレイを使う際、ディレイ音についてなかなか意図したようにならないジレンマが僕にはあったのだけど、このH-Delay は何故かそれを感じない。

音を作る際、「LoFi」と「FILTERS」を駆使して音を作るんだけど、「LoFi」をアクティブにすると音が少しくすんだ感じになる。まずは「LoFi」を適用するかしないかを決めてからフィルターで音を作るのが良いと僕は思いました。


で、肝心の音そのものについては、確かによく言われる暖かみはあるんだけど、ディレイ音ひとつひとつは奇麗になるんですよね！！

これがハイブリッドっていうことなんですか！！（ちょっと違う


ディレイを使う場合、原音とディレイ音がグチャってなる場合があったり、奇麗に響かせようとすると単に高域成分が出てるだけのような感じになるんだけど、このH-Delay はそれを一気に解消してくれる。

僕のような「よく分からん、これでいいや、エイ！！」で操作してしまう人にはピッタリではなかろうか？（笑

過激な音も作れるYO！！

で、このH-Delay の最大の特徴と思っている部分として、ディレイタイムをホストにシンクしないでリアルタイムにグリグリ動かすとディレイ音のピッチが上下に動く点であります。

これはリアルタイムに動かしたらすごい面白い効果が得られると思う！！

その下にモジュレーションセクションがあるんだけど、ここでディレイタイムに対してモジュレーションをかけることが出来ます。

このモジュレーションを適用することで、例えばレート、デプス共に小さい値にすれば微妙なピッチの揺らぎになり、レートをグッと上げれば破壊的な音になる（笑

でも、その破壊的な音が結構気持ちいい時もあるから困ったものだ＾＾

感覚的には語弊があるかもしれないけど歪みが足されるのに近いかな。ボーカルにかけたらシャウトしているようになったYO！！



実はLogic のテープディレイにもH-Delay と似たような機能がほとんどあります。

でも、Logic のディレイはほんとに機械的なかかりをする。

それがもっとも出るのがモジュレーションで、これを適用してもただ波形の通りに揺らいでいるだけというのが露骨に出まくる。

特にレートを上げた場合は「露骨」に出る。あと、ディレイタイムをリアルタイムに動かしてもバグッたようになるだけであります。



でも、Logic のテープディレイはいい面もあるんだYO！！

ディレイ使う場合ってフィードバックで発振が止まらないような状況を避けると思うんだけど、このLogic のテープディレイは逆にフィードバックを上げることで歪みが足されるのだ（笑

Logic のテープディレイ下部の矢印をクリックすることで拡張パラメータ領域が表示され、ここでテープサチュレーションの信号レベルを適用出来ます。

このレベルを下げることでフィードバックで増幅された音に歪みが足される。


歪みは機械的な歪みに近いんだけど、この機能があることに気付いたのがここ最近であります・・・こんな面白いパラメータを隠してんじゃねーよ！！と叫びたい。



話が脱線したけど、H-Delay は上記のLogic のディレイと比べても音楽的なディレイという感じがとてもするYO！！

プリセットが豊富（これ重要！！）

このH-Delay はプリセットがとても豊富で、普通のディレイから過激な音、これどこで使うの？っていう面白い音まで幅広く網羅している。

やはりプリセットが網羅されていると、私のようなプリセット野郎は心が落ち着く。


エフェクトに関しては、マニュアルを見るよりもプリセットを選んで中身を見た方が使い方が学べると思っているんだ！！

だから、プリセットがたくさんあると「このエフェクトは色々幅広く出来るんだな」っていう指針になったりもする。


まずはプリセットを適当に選んでみて音を出してみるといいYO！！

それだけで音の良さに驚くと思うから＾＾