2012年12月31日月曜日

ガッツリかけるのではなく薄くかけてみよう。T-RackS Black 76 Limiting Amplifier

恐らく今年最後になるであろうDTM 系の記事ですが、やはり最後はIK Multimedia のプラグインで締めようではありませんか!!

決してウン十万もらってステマを働いている訳ではないのでご安心を←


という訳で、今回はK Multimedia のT-RackS からBlack 76 Limiting Amplifier をご紹介。


定番コンプ1176 をエミュレートしたBlack 76


さてさて、このBlack 76 Limiting Amplifier は見れば分かるようにハード機器コンプのUrei1176 をエミュレートしたものだと見た目から分かる。




僕はハード機器を一切触ったことがないので各機器の特徴とか知らないのだけど、ハード機器の特徴としてはツマミの値が大雑把だということだと思っている。このBlack 76(Urei1176)はアタックとリリースが大雑把なので感覚的に操作出来るという点が利点だと感じております。




「何msec がどうのこうの」と数値に惑わされることなく、耳で聴きながらつまみをひねるという感覚的な操作というのは、特にコンプが苦手な人にオススメなやり方だと思っているのだ。

Black 76 の場合、数値が大きいほど早くなるよ。

ただ、このBlack 76 はリリースを最速にしても戻りが遅い気がする。実機からしてこういうモノなのかT-RackS Black 76 がこういうキャラなのか分からないけど、もうちょっとリリースが早いと使いやすいんだけどなぁ〜って素人ながら思った。


あと、やっぱり目がいくのがレシオでしょう!!




こんなの見せられるとレシオを全押ししたい欲求に襲われる(笑


まずは自然なかかりを目指してみよう


レシオ全押し出来るのを見ると「全押し欲求」に支配されるのだけど、まずは自然なかかりを目指して使ってみると良いと思う!!


例えばドラムのキックの場合、レシオは4 に設定しアタックを中間くらいにして打点を潰さずにリリース最速でコンプのかかる時間を短くする設定がオススメ。




この設定だとアタック感が強調されて音像もグッと前にくるので、過度なEQ 処理をしなくても皮を叩く音がより鮮明に聴こえてシャープな音になるよ。

この際、ゲインリダクションは最大でも3db くらいにしておくのが今の僕のやり方。


このBlack 76 はスレッショルドがないので、インプットを上げてコンプにかかる量を決めるんだ。だから、リダクション量が多いと思ったらインプットを下げて、少ないと思ったらインプットを突っ込んであげよう。

インプットを上げ下げすることで相対的にスレッショルドを上げ下げするような感じだね。


上記の設定を基本として他のソースにも使ってみよう


上記のように軽くかかる感じを基本として考えて他のソースについても使ってみて欲しい。


例えばボーカルの場合、歯切れの良い歌には上記の設定を基本としてゲインリダクション量を少し多くする(僕の中では3db 超えてもOK)くらいで良いコンプレッションが得られると思うよ。




ピアノなんかでも、バッキングを担当している場合は上記のようにアタック中間リリース最速の設定がオススメだし、ベースについてもオススメなのだ。


こういったコンプを使うと、どうしても音を潰す方に意識がいってしまいがちなんだけど、基本は自然なかかりを目指す使い方が良いと思う。特にアタック部分は奏者が意識している箇所なので出来るだけニュアンスを残したい部分だと感じてる。


だから、コンプについても基本的にはアタック感を残してあげるようなセッティングが良いと思っているのだ。


まずは自然なかかりから始めて、その後にド派手に使用していこう!!←
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