Trilian にしかない機能！！MAIN CUSTOM CONTROLS

前回の記事で「次からはOmnisphere の機能とか掘り下げて何回かに分けて書いていきます」と書きましたが、今回はTrilian の事について書こうかと思っています＾＾

というのは、Omnisphere でTrilian のライブラリが読めると前回の記事で書いたのですが、じゃあ〜Trilian はOmnisphere で読み込ませればいいのね！！という事になるかと言うと、そうでもないんです。


Trilian にはOmnisphere にはない機能がありまして、それがMAIN ページでの「
MAIN CUSTOM CONTROLS 」機能になります。

僕の大好きなP-BASS パッチをTrilian で読み込ませると、MAINページですでにアンプの音やダイレクト音、またFX に挿さっているアンプのパラメータなどがあらかじめ割り当てられています。

これと同じパッチを読み込んだOmnisphere のMAIN 画面が以下になります。

全部のパッチがこの見慣れた画面になるのですが、Trilian のようにパラメータが割り当てられていないですよね？

これがとても大きくて、音作りする上ではTrilian のMAIN 画面の方がとても早く音作りできる訳です。


今はP-BASS を読み込んでいましたが、これをシンセベースのパッチに変えると、もちろん割り当てられているパラメータも変わります。

上の画像のように、先ほどのP-BASS と割り当てられているパラメータが違いますよね？

これは例えば同じシンセベース内でのパッチだったとしても、個別のパッチに最適化された（音作りで最も使うであろう）パラメータがあらかじめ割り当てられているのです。


そして、ここからが本題なのですが、画像を見ると上段に7つ、下段に4つの全11のコントロールがあるのですが、このMAIN 画面の「MAIN CUSTOM CONTROLS」機能は自分でカスタマイズすることが出来ます。

さらに、1つのコントロールに複数のパラメータ（例えばカットオフとレゾナンスなど）を同時にアサインすることが出来ます。


これによって、EDIT ページやFX ページなどに散っているパラメータをMAIN 画面という1つの画面に落とし込んでやる事が出来るので、音作り、シーケンサー内でのオートメーション、ライブ演奏などに絶大な効果を発揮してくれます。


では、このシンセベースのパッチを元にひとつひとつ見ていきましょう！！


まずは、パラメータのコントロールへの割り当て方です。

それは本当に簡単なのですが、割り当てたいMAIN 画面のコントロールを「control＋クリック」（Win では右クリック）して、表示されるメニューから「Assign this custom control to next touched audio control」選んでやります。

その後に、EDIT ページやFX ページなどに移動し、割り当てたいパラメータをクリックすると割り当てられます。

パラメータが「CUTOFF」 から「A Filt Env Depth」に変わっていますが、このようにコントロール下部の名所も割り当てたパラメータ名に自動的に変わります。


では、このコントロールにどのパラメータが割り当てられているか見てみましょう。

パラメータの割り当てを見るには、コントロールを「control＋クリック」（Win では右クリック）して「Show all parameter assignments for this control」を選択すると見る事が出来ます。

上の画像を見ると、「A Filt Cutoff」、「A E1Flame Distortion」、「A Filt Env Depth」の3つが割り当てられているのが分かります。

先ほど選んだ「A Filt Env Depth」が新たに追加されて、複数のパラメータが割り当てられています。


こんな感じで、1つのコントロールに複数のパラメータを割り当てる事が出来ます。

ちなみに、1つのパラメータだけにしたい場合は、「Clear all parameter assignments for this control」で割り当てられているパラメータをクリアしてやってから、「Assign this custom control to next touched audio control」でOKです。


コントロールのボタンも「control＋クリック」（Win では右クリック）から変えてやる事が出来るので、例えばエフェクトのON/OFF だったら、On-Off Button に変えてやる事も出来ます！！


こんな感じで、MAIN CUSTOM CONTROLS を自分に合うようにカスタマイズ出来るのです。

これがOmnisphere にはない、Trilian だけのスペシャルな機能になります。


まだ「MAIN CUSTOM CONTROLS」ではやれることがあるのですが、ちょっと長くなってしまったので、一旦切って次回以降に回します（苦笑