多分、悪いイメージではなく良いイメージが浮かんでくると思いますが、果たして「いい人」というのは本当に良いイメージだけなのでしょうか?
みなさんの中でこんな方はいらっしゃいませんか?
・頼みごとを断れずに仕方なく自分がやる
・場の空気を読んで行動することでいつも損な役回りばかりしてしまう
・他人の長い悪口や愚痴を聞いて疲弊してしまう
実は上記のことは全て僕に当てはまることなのですが、こういうのは相手のために「いい人」を演じているのであって、自分自身の本心ではやりたくないことばかりです。
では、何故そういう「いい人」になってしまうのか?
それは、「他人を傷つけたくない」「場の空気を乱したくない」などという心理がそうさせているのだとずっと思っており、そういう自分に疲れていました。また、この場合の「いい人」というのは「他人にとって都合のいい人」と言い換えることが出来ると思います。
今回紹介するのは、そんな「いい人」を演じていることに悩んでいる人こそ読んでみると良い書籍、 『もう「いい人」になるのはやめなさい』 です。
この本では「いい人」を抜け出し、本当の意味でのいい人(本書ではそれを「いい男」と定義している)を目指そうということをテーマに置いて、仕事、人間関係、恋愛など章仕立てで書かれています。
【本書の目次】
第1章 「いい人」をやめれば、すべてが変わる!
第2章 「いい人」をやめる男は、仕事ができる!
第3章 いい男には、「図太さ」がある
第4章 「いい人のやさしさ」を捨てられるか
第5章 「いい人」をやめる男の恋愛哲学
第6章 「いい男の遊び方」は、おもしろい
この本は筆者の主観が(特に恋愛の項目で)多分に反映されているので、人によっては正しいとは思えない項目もあるかもしれません。それでも自分に置き換えながら読み進めることで、今までの行動を改めてみようと思える内容になっています。
いきなり全部改めなくていい、一歩一歩成りたい自分に近づくために意識を変えてみよう、そのように思える内容になっています。
本書の中で「いい人」というのは
「人に迷惑をかけないようにしよう」
「人にはやさしくしよう」
「人とケンカをしないようにしよう」
というようなルールに縛られ、
・やさしいと言われるけど、それが弱さの裏返しではないかと不安を持つ人
・お人好しなせいで損な役を押しつけられ、悩んでいる人
・愛想笑いが得意だけど、実は自分に自信が持てない人
と書かれています。
つまり、「いい人」というのは物事を無難に終わらせたり、自信のなさから相手に何も言えずに思っている事と違った行動を取ってしまうような人だと思います。
この本を読み進めるうちに、僕はある事にふと気付きました。
相手のためではなく、自分のために「いい人」を演じるのではないか?
頼まれ事が断れないのは相手を助けてあげたいと思っているのではなく、断った場合に面倒な事が起きるのがイヤだから引き受けるのではないか?
場の空気を読んで損な役回りをするのも、面倒なことにしたくなく無難に終わらせたいからではないか?
他人の長い悪口や愚痴を聞いてしまうのも、相手がスッキリしてくれればそれで良いではなく、自分が悪口の対象になるのがイヤだからではないか?
結局、「いい人」というのは自分を殺し自分を犠牲にして、その代価として争い事のない静かな毎日を過ごしているような気がしました。もちろん、そういった過ごし方も良いと思います。
だけど、僕のようにそこから脱却したいという方はこの本に書いてある事を、まずは簡単なことからでいいので実践してみよう!!
積極的に踏み込んで行動することで、自分自身のセルフイメージは向上し、身の回りに集まる人間、付き合う人間も変わり、人生そのものが変わる!!
そうやって不器用に生きる僕達に語りかけてくる、とても勇気の出る書籍でした。
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