【読んだ】『お金を生み出す”朝30分”の習慣』 田口智隆

お金と生活習慣。


一見すると関係しているようだが、具体的にどんな生活習慣で日々を過ごすとお金に振り回されない生活が出来るのか？

また、お金を浪費してしまう悪い生活習慣とは何か？


今回紹介するのは、そんな疑問を解決してくれるヒントを得ることの出来る書籍、お金を生み出す”朝30分”の習慣 です。

本書のタイトルを見ると朝30分でお金を作る錬金術のようなものが載っているように見えますが、実際はそれがメインではなく、メインテーマは生活習慣を変えることで「お金が貯まる体質」を作っていこうというものです。


みなさんの中でこんな人はいないでしょうか？

夜更かしが習慣になっており、早く寝れば良いのにテレビやネットなどでダラダラと過ごしている


上記は僕にも心当たりのあることで、1日の活動を終えた際、すぐに布団に入ればいいのにネットを徘徊したりTwitter にずっと居座ったりしてしまいます。しかし、こういった時間の浪費癖がある人はお金を貯めることができません。


何故か？

こういった時間の浪費癖のある人は「明日の朝にちゃんと起きれば問題ないでしょ！」と済ませてしまう。

本書ではこの感覚を問題視しています。

つまり、「来月になったらまた給料が入ってくる。だから多少、お金を使っても、それほど問題ないじゃん！」と「お金」が「時間」に変わっただけで、まったく理屈が同じなのです。


時間を浪費する人は、お金も浪費してしまう。 P71

これを改善するには生活習慣を改め、時間を正しく使えるようにすることが大切なのです。



では、具体的にどのように改善していけばいいのか？



30分で良い。いつもより早く起きて、なにかをする時間をつくろう。 P42

まずはここからスタートしてみましょう！！30分は短いように思われますが、１ヶ月で15時間、1年で換算すると180時間にもなります。

まずはこの30分を自分の能力を高める時間として利用するのです。


仕事のために資格の勉強をする、読書をする、ブログを書いてみるなどなど、朝時間の活用方法はいくらであると思います。

また、僕のようにDTM によって曲を作っている人は楽器の練習が疎かになりがち。ならば、30分という時間を楽器の練習に割り当ててもいいでしょう。


もちろん上記のことは仕事から帰ってきた夜からでもできます。しかし、仕事で疲れた頭では集中力があまり発揮されず、結局「今日は疲れたからやめておこう。明日頑張ろう。」と自分でやらない理由を作ってやってない人も多いと思います。

そもそも、夜というのはその日のストレスなどネガティブな事で心身ともに疲れている時間。その日に良い出来事があっても、人間は悪い出来事の方に引きずられやすいのです。しかし、朝はそういったストレスなどが解消されている時間！！

集中して物事をやるには朝が一番いい時間帯です。


こうして30分早起きして朝時間を利用していると、段々やりたい事が増えてきて30分では足らなくなってくるでしょう。

そうなったらしめたもの！！どんどん夜の時間を前倒しにして早く寝て、朝の時間を増やしていくのです。



上記までのことを読んで「朝早く起きて勉強？それで何でお金が貯まるの？」と思った人もいるかもしれません。


早起きの体質になることで重要なのは、自分自身の時間や、自分自身の行動を、1つの目標に向かってコントロールできるようになることだ。その結果としてお金に余裕ができ、また自分がやりたいことも実現できるようになるのだと思う。 P123


早起きするには夜の時間を短くし早く寝る事が重要になってくる。 

つまり、夜の誘惑の多い時間帯を少なくすることで不要なものにお金を使うことが減り、朝時間を有効活用することで自分の能力を高めお金を生み出すことにつながるのです。


僕は朝時間を利用し、自分の能力を高めるためにお金を使うことが増えるのはいいと思っています。

それは「浪費」ではなく未来の自分への「投資」です。

もちろん、自分の収入以上に使ってしまうのは問題外ですが、未来の自分に投資することで、お金を生み出す能力を育てる事ができます。しかし、夜の誘惑の多い時間帯では余計なことにお金を使ってしまい、それがなかなか出来ません。


もちろんいきなりお金が生まれることはないでしょう。

それでも生活習慣を改善し朝の時間を利用する事が出来れば、お金の浪費も減り、成りたい自分に向かって突き進むことが出来る。

この書籍からはそういったメッセージを感じました。